勉強法まとめ

夏期講習・冬期講習・直前講習はとるな!お金と時間が無駄になる

夏休みに入ると、受験生の多くは夏期講習をとると思います。そのため、

「夏期講習で何をとればよいのかわからない」

「夏期講習って、何個とればいいの」

といった疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。しかし、そんなことで悩む必要はありません。なぜなら夏期講習は必要ないからです。

今回は、実際に駿台の講習に参加したこともある歩兵が夏期講習が必要ない理由について書いていきます。ただし、一応講習に参加するメリットも存在するため、2章では賢い講習の受け方についても書いていきます。

それではいきましょう。

目次

夏期講習が必要ない理由3つ

歩兵が夏期講習を基本的にはとる必要がないと考える理由は3つあります。順番にみていきましょう。

夏休みは基礎固めの時期だから

歩兵は夏休み期間は最後の基礎固めができる期間だと考えています。(参考「夏休みの勉強法」

したがって、夏休み期間は教科書や教科書レベルの問題集を使って知識を補完する期間となります。

当然、知識を完璧にするには相当の時間と労力を要します。

それにもかかわらず毎日のように夏期講習をとっていたらどうなるでしょうか。日々夏期講習のための予習と復習に追われ、自分の基礎力を上げるのに費やせる時間がほとんどなくなってしまいますよね。

あなたが夏期講習を受けている間に、勉強ができる人は地道に知識の穴を埋めているのです。

できるようになったと錯覚するだけだから

夏期講習のパンフレットを見ると、数えきれないほどの講習がずらりと並んでいます。そして各講座のタイトルは非常に魅力的です。

「無機化学の攻略」

「数Aの基礎講座」

「私大英語の攻略」

しかし、この魅力こそが落とし穴となるのです。というのも、受験生は「この講座をとれば無機化学が得意になれるのか」などと勘違いしてしまうからです。

つまり、講座をとる=講座のタイトルにある力がつくとつい考えてしまうのです。

成果が確実に出る勉強法でもお伝えしましたが、知識というのは反復することによってしかつきません。もし講習の内容を自分のものにしたければ、講習を受けた時間以上の復習が必要です。

皆さんにそんな時間はあるのでしょうか。講習を受け、さらに内容を復習する時間を確保するくらいなら、初めから自分で知識の補完をしたほうがはるかに効率がよいのです。

そもそも高すぎるから

ホームページで調べてみると、河合塾では1講座450分で約18000円、駿台では1講座600分で約22000円となっています。

普通に高くないですか?

1時間当たり2000円以上しています。それなのに、受験生が受けられるのは一人の講師による100人前後に向けての講義です。一人一人に寄り添ったコンテンツとは到底言えません。一人で基礎の勉強をしているほうがよっぽど勉強になります

そのうえ、先ほども書いたように多くの人は受講した講座からほとんど何も得ることはできていないのです。なんとお金をドブに捨てている人の多いことか。

断言します。夏期講習はビジネス的側面が大きいです。

例えばあなたが講師だとしましょう。あなたの講座を100人が受講しました。するとあなたはあっという間に2万×100人=200万も稼げるわけです。非常においしいビジネスです。

実際歩兵は浪人時代、ある講師が「年収のほとんどは講習によるもの」と言っているのを聞きました。

講習を一つ取らないことで浮いたお金は、親孝行にでも使ってください。

賢い講習の受け方


1章では基本的に講習をとるべきではない理由についてお伝えしました。

しかし、当然講習を受けるメリットは存在しており、歩兵も全くとるべきではないとは言っていません

そこで、2章ではもし講習をとるのであれば何に気を付けるべきかについて書いていきます。

ずばり、「勉強のモチベーションの維持のために最低限必要な分だけ取る」です。

夏休みは基本的には一人で基礎固めをすることを推奨します。しかし、夏休みの間ずっと一人で勉強のモチベーションを維持するのは非常に難しいです。

そこでうまく夏期講習を利用してほしいのです。夏期講習に参加すれば、多くのライバルに出会い、刺激を受けることができます。あるいは、有名講師の授業を受けることで勉強のやる気が出ることもあるでしょう。家の外に出ること自体がプラスに働くこともあります。

夏期講習を上手に使えば、勉強の効率を上げることができるのです。

ただし、夏期講習はあくまでも勉強のモチベーション維持にために受けるのであり、数も最低限にすることを忘れないでください。本来なら講習を受けなくても勉強はできるからです。

そして何より、講習を受けただけではその内容はほとんど自分のものにならないのだと自覚したうえで講習を選択しましょう。

なお、夏休みは基礎を固める時期ですので、講習をとるにしても、志望校別講座よりも苦手分野の講座等をとることをおすすめします。

まとめ

歩兵がなぜ夏期講習を基本的にとるべきではないと考えているのか、理解していただけたでしょうか。最後にもう一回確認しておきます。

講習を基本的にとるべきでない理由は「夏休みは基礎固めをする時期だから」「できるようになったと錯覚するだけだから」「そもそも高すぎるから」の3つです。

そしてもし講習を受けるのであれば、勉強のモチベーションの維持のために最低限とりましょう

お金と時間を無駄にして、その上何も得られずに夏休みが終わってしまう。そんな受験生は多く存在します。これを読んでくださった皆さんには、賢く夏期講習を利用して勝ち組になってほしいと思っています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。質問等ありましたら是非コメントをお願いします。

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それでは、また!

  • この記事を書いた人

歩兵

京大医学部現役生。地方の公立高校から合格。受験期の自らの体験をもとに「再現性がありかつ成績が伸びる勉強法」を発信している。

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