勉強法まとめ

書いて覚えるべきか・読んで覚えるべきか

どうも歩兵です。

勉強をしていると、暗記というの避けられません。しかし、

「何回やっても覚えられない」

「そもそも暗記の仕方がよくわからない」

そんな風に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は効率よく暗記する方法について書いていきたいと思います。これまでの暗記法を見直して、もう暗記は怖くないと思えるきっかけになれば幸いです。

目次

書いて覚えるべきか・読んで覚えるべきか

暗記法と聞くと、大きく分けて書いて覚える派と読んで覚える派に分かれます。皆さんはどちらですか。

おそらくですが、書いて覚えているという人のほうが多いのではないかと思います。というのも、実際に書くと自分の成果が目に見えるので、「こんなに勉強できた」と達成感が得られるからです。

多色のペンを駆使して教科書のまとめノートを作る人、よくいますよね。そういう人は周りから、「すごい、よく勉強しているな」と思われることが多いです。ノートを作る本人もしっかりと勉強できたと思っているはずです。

しかしながら歩兵は、効率よく暗記をするのなら書くよりも読んで覚えるべきだと考えています

冷静に考えてみてください。覚えたい内容を紙に書くだけで記憶として定着するのなら、「まとめノート職人」はみんな成績がぐんぐん伸びるはずですよね。実際はどうでしょうか。時間をかけて書いてみたけど内容を覚えられていないというケースが多いと思います。

ただ当然、これだけで読んで覚えるべきだという考えに納得していただけるとは思っていません。

そこで次の章では、歩兵がこのように考える理由について、勉強や暗記の本質に基づいて説明していきます。

読んで覚えるべき理由

理由① 暗記には反復が必要だから

基本的に勉強というのは暗記をすることといっても過言ではありません。では、その暗記に必要なことは何でしょう。それが反復です。

人は一回見聞きしただけではその内容を長期記憶として定着できません。実際に一か月後には約8割のことを忘れてしまっているというデータもあります。

だからこそ、何度も同じことを繰り返す必要があるのです。

参考:反復の重要性について

では、繰り返しという観点からすると、読むことと書くことはどちらが有利でしょう。間違いなく読むことですよね。この記事も、歩兵は何時間もかけて書いていますが、読めば5分程度です。

まとめノートを作る場合、教科書1ページをまとめるのに15分かかるとします。その15分があれば、教科書を30ページくらいは読めるのではないでしょうか。

一回の勉強における差は微々たるものですが、毎日同じことを繰り返していたら、当然読む派のほうが同じ内容を何周もできているわけなので、圧倒的に有利です。

ただ教科書を何回も読んだら内容が全部頭に入るというわけではありません。そしてもちろん、読み方にはコツがあります。しかし、暗記という観点からすれば書くよりは読むほうが効率がいいのです。

理由② 書くことはインプットに過ぎないから

書くという行為は、基本的には何かを写したりまとめたりという行為になると思います。

これはいわゆるインプット、知識を取り入れている状態です。ここに、書く暗記法の落とし穴があります。

というのも、書くことでできるのはインプットだけであり、アウトプットができないからです。

人間はインプットとアウトプットを繰り返すことで成長していきます。このどちらかが欠けている状態ではだめなのです。

参考:インプットとアウトプットについて

つまり何が言いたいのかというと、書く暗記法というのは、勉強時間が長くなり達成感を得られる割に、身につく内容が少ないということです。

一方の読む方法では、ただ読むだけではインプットにすぎませんが、工夫次第ではアウトプットと並行しながらインプットができます。

そして何より重要なのはインプットに時間がかからないことです。書いたら1時間の内容を10分未満で読むことができるので、あとの時間はアウトプット、すなわち問題演習等に使えるのです。書くよりも読むほうが容易にこれらを両立できます。

読む暗記法を採用することでインプットだけでなくアウトプットをする時間も確保できるというのは、大きなメリットです。

読みの質を上げよう

先ほどの章で、読む勉強法では「工夫次第ではアウトプットが並行できる」と述べました。ただでさえ読むことは書くことよりも効率的であるのに、読むこととアウトプットを掛け算することができればさらに知識の定着が速くなります。

そこでこの章では読むことにアウトプットを取り入れる方法について書いていきます。

アウトプットを並行させるということは、つまり自分で考えながら読むことができればいいわけです。

具体例として皆さんが最も親しみやすいのは、赤シートを使う方法でしょうか。赤シートを使ってある用語を隠せば、読みながらその部分を埋める必要があるため、アウトプットが同時並行でできますよね。

もちろん、赤シートがなくてもアウトプットはできます。例えば、英語の文章を読みながら、新出単語が出るたびに3秒止まってその単語の意味を複数思い浮かべるという方法です。ちなみにこれは歩兵が実際に使っていた方法です。

読む勉強では繰り返しが可能なので、その新しい単語には何度も遭遇するわけです。そのたびに単語の意味を複数思い浮かべていたら、知らない間にその単語の意味を全て覚えることができます。

このように、自分の工夫次第では、読みながらアウトプットするという最も効率のよい勉強が可能になるわけです。少しでもかまいません。脳に負荷をかけながら読むことで知識の定着度合いが格段にアップします。

まとめ

今回は効率の良い暗記法について書いてきました。最後に内容をまとめておきます。

書くという勉強法は目に見える成果が得やすいため、多くの人が採用しています。

しかし、反復を増やす必要があるインプットとアウトプットを両立する必要があるという2つの理由から、書くよりも読むほうが効率が良いと考えています。

さらに読みながらアウトプットをするスキルを身に着ければ、知識の定着スピードは格段に速くなるはずです。

勉強した時間や勉強したという充実感にではなく、暗記の本質に目を向けてください。そうすれば、どのように勉強することが最善なのかが見えてくるでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。ご質問等あればコメントをお願いします。

また、参考になったと感じたら拡散していただけると嬉しいです。

それではまた!

  • この記事を書いた人

歩兵

京大医学部現役生。地方の公立高校から合格。受験期の自らの体験をもとに「再現性がありかつ成績が伸びる勉強法」を発信している。

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