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勉強時間に執着したら成績が伸びない!?

受験生の皆さんは、いったい一日に何時間勉強したらいいのだろうかという悩みを抱えているだろうと思います。「一日8時間が目安だ」とか、「睡眠時間を削って12時間勉強するべきだ」などいろいろな意見がありますよね。今回は歩兵がその悩みを解決したいと思います。

結論から言います。

「勉強時間は何時間でもいい」

「え?具体的な勉強時間を教えてくれるんじゃないの?」と思われた方、多いのではないでしょうか。

でも、皆さん待ってください。歩兵がなぜそのような考えを持っているのかをこれから説明していきます。最後まで読んでいただければ勉強時間に囚われることなく勉強に取り組めるようになるはずです。ほかの受験生よりも一歩先へ行けること間違いありません。

目次

勉強時間に答えはない

受験生のおすすめの勉強時間。これはネットやYouTubeでちょっと調べれば無限に出てきます。しかし、みんな言っていることがバラバラだと感じたことはありませんか。当然です。勉強時間に正解はないのですから。

例えば、アンケートを集計するなどして受験生の平均の勉強時間を示すデータがあったとしましょう。それを見て皆さんはどのように考えますか。「これからは平均時間以上を目標に勉強しよう」というように考えるのが普通でしょうか。

では、平均時間以上勉強したらあなたは志望校に合格できるのでしょうか。そのようなことは言えないはずです。そもそもアンケートの対象はどのような受験生なのでしょうか。難関大志望でしょうか。私大志望でしょうか。はたまた医学部志望でしょうか。アンケートの対象によって勉強の平均時間が異なってくることは容易に想像がつきますよね。

もし周りに「私は校内偏差値70とれたから東大に行ける」と言っている人がいたらどう思いますか。大事なのは校内の偏差値ではなく、全国あるいは東大志望者の中での自分の位置です。この人が言っていることは見当違いだと思いますよね。勉強の平均時間も同じです。調べたときに出てきた母集団があいまいな平均時間にほとんど意味はないのです。

もう一つ例を出しましょう。「東大志望者のおすすめ勉強時間は10時間だ」と主張するYouTubeがあったとします。東大志望の人がこの動画を見れば、10時間勉強しようと考えるでしょう。

しかし、もしこれが正しいとしたら、大変なことになりませんか。だって、毎日10時間勉強した受験生はほぼ全員東大に行けてしまうことになるのですから。あくまでも東大合格者がどれくらい勉強していたかという目安であって、決して合格を保障するものではありません

ここまで読んでいただければ、もう勉強時間を気にしても仕方ない、勉強時間に正解はないと気づいていただけたのではないでしょうか。ですが同時に、それなら何を意識して毎日勉強したらよいのかと疑問に感じていると思います。次章ではそれについて歩兵の考えを提示しましょう。

量×質で考えよう

1章ではおすすめの勉強時間はないという話をしました。では、毎日気まぐれで勉強したらよいのでしょうか。そんなことはありませんよね。適当に勉強をして合格できるほど、受験は甘くありません。そこで、勉強するときに意識すべきことについて歩兵の考えをお伝えします。

それはずばり、量×質です。

量。これは勉強時間を指します。当然、勉強時間は多いことに越したことはありませんよね。しかし、やみくもに勉強時間を増やせばいいというものではないのです。

例えばAさんは午後に予定があるため、午前中に3時間しっかりと集中して勉強することができたとしましょう。一方のBさんは一日中時間があるため、携帯をいじりながらだらだらと勉強し、合計10時間も勉強机に向かっていたとします。さあ、皆さんはどちらのほうが成績が伸びていくと思いますか。

もちろん、前者ですよね。確かに後者のほうが量をこなしているように感じますが、Aさんのほうが勉強した内容がしっかりと身についているはずです。客観的に考えればわかります。しかしながら、Bさんのようになってしまっている方は意外と多いのではないでしょうか。

なぜなら、「今日は10時間も勉強した」と思うと大きな達成感を得ることができるからです。その達成感は自分が成長しているという錯覚を引き起こすため、非常に危険です。大事なことは今日何を学んだかのはずなのに、今日どれくらい勉強をしたかばかりを気にして勉強する習慣がついてしまいます。

では、どのようにしたら自然とAさんのような勉強ができるでしょうか。そこで大切な考え方が量×質なのです。

質とは文字通り勉強の質を指します。量×質で考えるとはつまり、勉強の評価というのは勉強時間と勉強の質の掛け算で決まるということです。

Aさんの場合、午前中しか時間がないということで短い時間ではありますが勉強だけに集中できています。つまり、量を質でカバーすることができています。一方のBさんは勉強時間こそ確保していますがだらだらと勉強をしてしまっていたため著しく勉強の質が低いです。その結果、勉強の評価は勉強時間では劣るもののAさんに軍配が上がるのです。

この量×質を意識するようになると、あなたの勉強は間違いなく変わります。なぜなら、無駄にだらだらと勉強することがなくなるはずだからです。「集中力が切れている中で勉強に費やした3時間」は、「集中した2時間の勉強+息抜きの1時間」よりはるかに劣っていることはもうわかりますよね。するとあなたは勉強と趣味などを、勉強へのストレスを抱えることなく両立できることになります。

特にこの量×質は部活等で勉強時間があまりとれない人に意識してほしいと思います。歩兵も実際高3の夏まで部活を続けていたので、あまり勉強に時間を割くことができませんでした。しかし、毎日2、3時間だけでもいいので非常に質の高い勉強ができれば、それは他の人にとっての5、6時間分の勉強になるのです。少ない時間だけでも集中して勉強に取り組んだ結果が、歩兵の志望校合格につながったと確信しています。

まとめ

冒頭で述べた「勉強時間は何時間でもいい」という考えに驚かれた方も、きっとここまで読んでいただけたのならその真意を理解していただけたでしょう。最後にもう一度まとめておきます。

ネットやYouTubeに数多くあがっている「おすすめの勉強時間」には殆ど意味がありません。毎日その時間勉強したからといってあなたの合格は保障されないからです。

勉強するうえで大切なのは量×質の考えです。質を究極まで高めることでたとえ短時間の勉強でも成果を出すことができます。

集中力が切れているなと感じたら、迷わずに勉強から離れる勇気を持ってほしいと思います。最後まで読んだあなたはもうきっと、勉強時間に固執してだらだらと勉強する日々とお別れできるはずです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。ここについてもっと知りたいなど質問等あればぜひコメントをよろしくお願いします。

また、今回の内容が役に立ったと感じた方は、SNSでの拡散もお願いします。

ではまたお会いしましょう。

  • この記事を書いた人

歩兵

京大医学部現役生。地方の公立高校から合格。受験期の自らの体験をもとに「再現性がありかつ成績が伸びる勉強法」を発信している。

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