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化学を学習するにあたり、酸化と還元は避けては通れません。高校化学で習う反応の多くが酸化還元ですからね。
ところが、酸化還元というのは概念自体が複雑で苦手意識を持つ人が多い分野でもあります。
そこで酸化還元に対する苦手意識を少しでもなくしてもらうべく、酸化還元について解説していきたいと思います。
全体を基礎編、実践編、酸化還元滴定の3つに分け、順番に学習することでスムーズに酸化還元問題を解くための知識が付くように構成しました。
今回は基礎編です。酸化還元の最も基本的な部分について学習していきましょう。
酸化・還元とは
酸化というのは中学校でも習いますよね。酸素と結合するとそれは酸化されたことになると教えられていたと思います。
それは確かに正しいのですが、実は酸化というのは必ずしも酸素と反応するとは限りません。高校化学の範囲ではむしろ酸素と結合するという単純な酸化反応はほとんど扱わないと言ってもいいくらいです。
では高校化学では酸化はどのように定義されているのでしょうか。
重要になってくるのは電子です。酸化とは、電子を失うこと(=電子を相手に受け渡すこと)だと定義されています。
酸化によって失われた電子は当然、別の物質に受け渡されますね。この反応は酸化の逆ですから還元と呼ばれます。つまり還元の定義は電子を受け取ることということになります。

ここで多くの人が混乱するのが「酸化する」と「酸化される」の違いです。この違いを知らないといつまでも基本的なところでつまずいていることになるので、ここだけはすぐに理解しておきましょう。
まず「酸化される」とは自分自身が酸化されることを指します。つまり「酸化される」とは「電子を放出する」と同義です。
一方「酸化する」とは相手を酸化することを指します。したがって、「酸化する」とは「相手に電子を放出させる」ことを意味します。
還元についても考え方は同様です。慣れるまでは毎回立ち止まり、「電子をどうするのか」についてチェックするする癖をつけておきましょう。

酸化剤・還元剤とは
ではここからもう少し深堀していきます。ここで登場する新しい用語は酸化剤・還元剤です。
先ほどの「酸化する」と「酸化される」のややこしさも相まって、酸化剤・還元剤というのも非常にわかりにくいですが、落ち着いて考えれば難しくありません。
まず酸化剤とは、相手を酸化する物質を指します。ということは酸化剤自身は電子を受けとることになりますから、自分は還元されることになります。
一方還元剤とは、相手を還元する物質を指します。酸化剤の逆なので、還元剤自身は酸化されることになりますね。
多くの人がつまずくところですが、なんとか繰り返すことで覚えてほしいと思います。

まとめ
今回は酸化・還元および酸化剤・還元剤とは何かについて解説しました。
中学校で習ったことと違う点があり、戸惑う方も多いと思います。しかし今回の内容をしっかりと理解しておくことが酸化還元攻略の前提になります。当たり前のレベルになるまで何度も復習してください。
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