ブログを読んでいただき、ありがとうございます。受験生のみならず、保護者の方にも読んでいただき、非常に光栄です。
本記事では保護者の方にお伝えしたいことについて書かせていただきました。
京大や医学部に入る子供を持つ親御さんって何を考えているのだろう。
今の時代で教育に求められていることってなんなのだろう。
そんな疑問をお持ちの方はぜひ最後まで読んでいただければと思います。
プロフィール

・地方の公立進学校から高校3年間塾に通わず、1浪を経て京大医学部に合格。(歩兵について詳しくはこちら)
・塾や家庭教師における指導数は10を超え、医学部や国公立合格を多数輩出。
・現役医学生ながら「本質的な学び」や「誰にでも再現可能な勉強法」についてブログで発信中。
目次
保護者の方に伝えたいこと
今回僕からお伝えしたいのは以下の3つです。
ポイント
- 子供にプレッシャーをかけない
- 投資先を間違えない
- 勉強面以外を評価する
教育というのは往々にして難しく、正解はありません。
日々、悩んでおられる保護者の方々の助けになれれば幸いです。
伝えたいこと1 子供にプレッシャーをかけない
最も重要なことは子供に過度なプレッシャーをかけないことだと思います。
勉強法や勉強時間、あるいはお子さんの時間の使い方に対して、過度に干渉してはいませんか?
もちろん、悪意があるわけではなく、心の底から心配だからこそついつい言ってしまうというのはよくわかります。
私の周りにいる、中高生のお子さんをお持ちの親御さんも口を揃えて「わかってはいても、ついつい言ってしまう」とおっしゃっています。

多くの保護者の方が「わかってはいてもついつい口出ししてしまう」と悩んでいます‥
しかし、「勉強しないといけないこと」や「学校の成績が良い方が一般的には将来の選択肢が広がること」は子供さん自身も重々承知しています。
子供自身、わかっているからこそ、親御さんに口を出されると「わかってるわ!」と反発したくなってしまうんですよね。
目に見えた反発がなかったとしても、親御さんからのプレッシャーは少しずつ蓄積されています。
吐き出し口がないと、それこそ本当に勉強のやる気がなくなってしまって本末転倒です。
ぜひ勇気を持って、「過度な干渉をしない保護者」を目指してください。
ちなみに、京大医学部の学生は「勉強しなさい」と言われずに育った人が多い印象があります。
自発的に勉強するタイプだったから言う必要がなかったのか、言わなかったから自分で勉強するようになったのかは分からないですが、このような現実は非常に示唆的だと感じます。

京大医学部の学生には「勉強しなさい」と言われずに育った人が多い?!
伝えたいこと2 投資先を間違えない
教育というものは、何かとお金がかかるもの。
子供を思い、塾や教材等に費用を費やしておられる方は多いのではないでしょうか。
しかし、何にどれくらいのお金を使っているかをぜひ一度振り返ってみてください。
「無駄な投資」をしていませんか?
私が思うに、以下のような投資はもったいないと感じています。
無駄な投資
- なんとなく通わせている塾
- やり込み率が5割未満の教材
なんとなく通わせている塾
多くの同期が通う塾に自分の子供も通っていると安心感がありますよね。
しかし、「塾に通う価値」についてはぜひ一度落ち着いて考えた方が良いと思います。
というのも、塾という環境を十分に活用できている生徒は1割くらいしかいないからです。
親御さんがなんとなく通わせる塾では、お子さんも「なんとなく友達と通っている」状態になりがち。
塾に通っているのに成績が伸びておらず、気づいた頃にはもう手遅れ‥なんてことも。
基本的に、お子さんが受け身の姿勢でいる限り、塾で得られるものは少ないと思った方がよいでしょう。

なんとなく通わせた塾では、お子さんの成績は伸びません!!
お子さんが前向きに、能動的に勉強できる環境づくりにまずは取り組んでみてください。
お子さんが前向きになれるように塾などに頼りたい!
そう思っている方は、「子供や保護者にどれくらい寄り添っているか」で通わせる塾を選択するとよいと思います。
お子さんや保護者の考えをしっかりと聞いた上で指針を示してくれるので、きっとお子さんの飛躍敵成長の契機となるでしょう。
やり込み率が5割未満の教材
お子さんの部屋にやりかけの参考書や問題集が山積みになっていませんか。
1冊1冊はそこまで負担でなくとも、中途半端な書籍が数冊あれば1万円を無駄にしてしまったも同然。非常にもったいないです。
また、「参考書や問題集が多い」というのは、実は「勉強時間を確保しても伸びない生徒」の特徴です。その点から考えても、新しい問題集にすぐに目移りする傾向は早めに脱却しなければなりません。
ただ、「〇〇買って」とお子さんに求められるとついつい買ってしまう気持ちもよくわかります。「それで勉強のやる気が出るなら‥」と期待してしまいますよね。
もちろん、厳選された書籍のみで勉強すべきと言いたいわけではありません。今の話を踏まえて、何も考えずに新しい書籍を購入していようとしていたら、ぜひ一度立ち止まってみてください。

勉強ができる生徒は、そもそも持っている参考書や問題集の数が少ないです!
市販の書籍もそうですが、いわゆる通信教育にも注意してください。
私の感覚では、通信教育への投資するに見合う成果を出している生徒さんは1割くらいだと思っています。
現に私も、近くに予備校がないことから通信教育に手を出し、京大対策講座を取っていましたが、半年分近く無駄にしてしまいました‥。
教え子の多くも、やりっぱなしややらずに山積みにしてしまっているケースが非常に多いなと思っています。

通信教育は、受講前は期待に膨らみますが、実際に受講し始めると挫折してしまいがち
伝えたいこと3 勉強面以外を評価する
勉強以外の面を評価する。
今の時代、これは非常に重要です。なぜなら、価値観が多様化し、学歴というステータスの価値が相対的に下がってきているからです。
偏差値の大学に進み、大手企業に就職するというこれまでの王道のルートに陰りが見え始めているとともに、企業側も偏差値以外の要素を重視する傾向にあります。
今の時代で「求められる人材」になるには勉強以外の武器が必要になってきているのです。
もちろん、勉強ができることは継続的な努力ができることや地頭が良いことの証明となるため、学力が無駄になることは全くありません。
しかし、勉強しか経験していない学生は社会に出てから苦労を強いられる可能性が非常に高いです。
だからこそ、保護者の方には小さい頃からお子さんの勉強以外の強みをしっかりと認識、評価し、伸ばしてあげる役割があるるのではないかと私は思っています。
特に、受験が迫っていない1・2年生の間は、勉強以外に割く時間があってもよいのではないでしょうか。
まとめ
本記事では、私が保護者の方にお伝えしたいことについて書かせていただきました。
もちろん、全て正しいというわけではないと思うので、共感できるところだけでも取り入れたり、参考にしていただけたら幸いです。
伝えたいメッセージを再掲しておきます。
ポイント
- こどもにプレッシャーをかけない
- 投資先を間違えない
- 勉強面以外を評価する
最後に、私が立ち上げた塾について軽く宣伝させてください。
この記事にも書いた通り、なんとなく塾に通う生徒が多く、かつ本質的に価値のある指導が少ないという現状は大きな課題だと感じています。
そこで私は、対話を重視し、かつ質の高い指導を実現できる塾を設立しようと思い、立ち上がりました。
生徒さんの成績向上を達成することはもちろんですが、「学力以外の強み」も伸ばせるような環境を作っていきたいと考えています。
この記事で皆さんにお会いできたことは何かのご縁かと思います。ぜひ、応援していただけたら幸いです。
また、もし私を信頼していただけるようでしたら、お子さんの成長のお手伝いをさせていただければと存じます。